よくあるご質問

たびたびあるご質問

注ぎ口のない詰替袋だとうまく容器に注げません。

袋の上部をハサミで斜めにカットし、注ぎ口がボトルの口より小さくなるように袋を斜めに折ります。ボトルを逆さまにして詰替袋の先をしっかり差し込み、ボトルに詰替袋を差し込んだまま一緒に持ち、そのまま詰替袋の中身を注ぐようにして逆さまにします。以下の動画もご参考ください。

【北麓草水】詰替のご案内 https://www.youtube.com/watch?v=2rlcIr9Fnq4
なお、北麓草水では中身をこぼさずスムーズに詰め替えられるロウト(110円、税込)をご用意しています。

安全性・環境性について

Are the products made domestically?

Manufactured in Japan. Matsuyama Yushi Sumida Plant (Sumida-ku, Tokyo), Fuji-Kawaguchiko Plant and Fuji-Kawaguchiko Laboratory (Fuji-Kawaguchiko Town, Yamanashi Prefecture).

放射性物質についてはどのような検査・対応をしていますか。

2011年の福島第一原子力発電所の事故にかかわる放射性物質が検出される可能性のあるものは、製品の場合、原料と資材となります。

原料のなかでも、水は墨田工場(東京都)では原水として東京都の水道水を、富士河口湖工場(山梨県)では200mの深さからくみ上げている地下水を使用しています。東京都水道局および富士河口湖町では定期的に放射性物質が測定され、その結果がホームページで公表されています。その内容あるいは報道等を注視し、使用に問題のないことを確認しています。

エキスや油脂などが抽出される原料植物は、そのほとんどが食品として流通しているものです。前記の事故以降、野草等の自生植物を含め、取り扱っている日本産植物が用いられている原料は生産地域(都道府県)を調査し、厚生労働省が定める「検査計画、出荷制限等の品目・区域」に該当しないものであることを確認したうえで使用しています。該当するものが発見された場合、すみやかに他の産地の原料に切り替える、代替原料がない場合は、原料メーカーにおいて放射性物質に関する検査がなされ、問題なしと判断された原料であることを確認したうえで使用しています。

原料のなかにはカオリンやベントナイト等の粘土質物質もあります。これらは地中深く掘り下げた場所より得られるものであり、放射性物質が検出される可能性はほとんどありませんが、前記の原料植物同様の調査・確認を行なったうえで使用しています。

資材は、外部より遮蔽された、室内の管理された環境にて製造されていますので、現段階では放射性物質による汚染の可能性はないものと判断しています。なお、松山油脂内での製品製造過程も同様で、製品はすべて室内の管理された環境にて製造されていますので、大気中に放出された放射性物質が製品内に混入する可能性はほとんどありません。

松山油脂では、今後も引き続き正しい情報の収集に努め、お客様に安心して製品をご愛用いただけるよう適切な対応をとってまいります。
【参考】日本化粧品工業連合会による化粧品等の安全性に関する見解

製品の原料・成分について

カルボマーとはどういうものですか。

ポリマーの一種で、粘度調整や感触改良のために化粧品原料として使われているものです。安定性に優れ、温度による粘度変化がありません。微生物汚染にも強いという特長があります。また、ジェル状になる力が強く、製品にとろみをつけたい時にも、使用量が少なくて済みます。

不純物を含む化粧品原料は肌に刺激を与える懸念があります。しかし、他の原料と同じように、現在流通しているカルボマーは精製度が高く、不純物が含まれていません。ヒトパッチテストで刺激やアレルギーの原因にはならないとされています。また、カルボマーは紫外線で分解されることが確認されています。

以上のことから、松山油脂では、安全性と環境性、有用性のバランスを満たす原料として、カルボマーを使用しています。

製法について

釜焚き製法とは何のことですか。

石けんのつくり方のことです。釜で石けんを焚き上げることから「釜焚き製法」、または「鹸化塩析法」とも呼ばれます。精製した原料油脂を釜に仕込み、 加熱撹拌しながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)水溶液を加えていくと、油脂が脂肪酸とグリセリンに分かれます。脂肪酸は苛性ソーダと化合して脂肪酸ナトリウム(石けん)になります。これが「鹸化(けんか)」という工程です。次に塩を加えると、釜の中の液は分離して、下層部には石けん分以外の成分が塩とともに沈み、上層部には石けん分が浮上します(この工程を「塩析[えんせき]」といいます)。その後、塩析を繰り返し、純度の高い石けん(石けん素地)に仕上げます。 釜焚き製法は、古くから行われてきた石けんのつくり方です。
釜焚き製法

釜焚き製法でつくった石けんの特長を教えてください。

原料の天然油脂にもともと含まれている天然保湿成分グリセリンが、石けん素地のなかにほどよく残っていることです。肌を保護している皮脂膜を取り過ぎることがなく、洗浄後のつっぱり感や乾燥を軽減します。また、洗浄成分は石けん分のみで、すすいでしまえば汚れや老廃物だけでなく洗浄成分も肌に一切残りません。何度すすいでも肌がぬるぬるする、ということがない、さっぱりとした洗い上がりになります。

製品の選び方・使い方について

スキンケア製品は冷蔵庫で保管できますか。

 冷蔵庫内の低温や出し入れをする際の温度変化は、製品に影響を及ぼす心配があります。スキンケア製品はできる限り室内で保管してください。冷蔵庫内保管される場合は、温度変化が激しい扉付近や、直接冷気が当たる場所は避けてください。また、冷蔵庫に保管されていても開封後は半年を目安に使い切ることにご留意ください。

注ぎ口のない詰替袋だとうまく容器に注げません。

袋の上部をハサミで斜めにカットし、注ぎ口がボトルの口より小さくなるように袋を斜めに折ります。ボトルを逆さまにして詰替袋の先をしっかり差し込み、ボトルに詰替袋を差し込んだまま一緒に持ち、そのまま詰替袋の中身を注ぐようにして逆さまにします。以下の動画もご参考ください。

【北麓草水】詰替のご案内 https://www.youtube.com/watch?v=2rlcIr9Fnq4
なお、北麓草水では中身をこぼさずスムーズに詰め替えられるロウト(110円、税込)をご用意しています。

石けんについて

アトピーでも使える石けんはどれですか。

あいにくアトピー性皮膚炎専用の石けんはご用意しておりません。ただし、症状や肌の状態によりましては、お使いいただける場合もございます。申し訳ありませんが、個別の症状等について、私どもでは判断することができません。ご関心のある製品につきましては、まずは皮膚科専門医にご相談ください。

What is a pot boiling method?

This is a traditional method of soap production in which, as the name implies, the soap is boiled in a pot. It is sometimes referred to as the "saponification and salting-out method." The oil and fat are heated in a pot, stirred, and then combined with a caustic soda (sodium hydroxide) solution, which breaks down the oil and fat molecules into fatty acid and glycerin. The fatty acid bonds with sodium, and soap is produced. This process is called "saponification." After saponification, natural salt is added and the soap and impurity separated out. Salting out and still standing help the unsaponificates to react. This is followed by a final round of salting out that removes as many potentially irritating components as possible. Pot boiling method is a soap production method that has been passed down from generation to generation.

石けんが「肌と環境にやさしい」といわれるのはどうしてですか。

石けんは水に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウム)と結びつくと、洗浄力のない石けんカスになります。泡立てて使っている最中も一部は石けんカスになり、すすぎのときに大量の水と出合うとすべて石けんカスになります。一方、一般的な合成界面活性剤にはこのような性質はなく、100%洗浄力を発揮します。すすぎによって素早く洗浄力を失うということは、肌への刺激になる要素を容易に失うということでもあります。また、石けんカスは仮に排水としてそのまま河川に流れても、最長2週間で微生物により水と二酸化炭素に最終分解されます。自然環境へ過大な負荷をかけることがありません。石けんが肌と環境にやさしい洗浄料であるのはこのような理由です。

石けんを「熟成させる」とはどういうことですか。

乾燥過程で起こる石けん内部の結晶形の変化と、水分などの揮発によって起こる石けんの変化を「熟成」と言い表しています。地中海地方で伝統的につくられているオリーブ油の石けんは、長いもので1年もの自然乾燥期間を経ています。これは、オリーブ油中の大半を占めるオレイン酸が固形の脂肪酸ではなく、融点の低い液状の脂肪酸でありじっくり熟成させないと石けんが硬くならないためです。

Why do some soap products contain tetrasodium etidronate?

 Tetrasodium etidronate is an ingredient contained in solid soap products of Matsuyama as a sequestering agent. Soap contains water, which is one of the raw materials, as well as metallic ions (not metals themselves but metallic ions) introduced by the equipment used for making soap. Metallic ions gradually degrade the color or smell of soap over the course of time. The ingredient added to prevent this degradation is tetrasodium etidronate.

石けんは、なぜすすぎが早いのですか。

水に含まれるカルシウムなどのミネラル分と結びついて石けんカスになり、洗浄力を失うためです。石けんは脂肪酸とナトリウムが結合した脂肪酸ナトリウムという物質です(液体石けんは脂肪酸カリウム)。石けんカスは水に溶けず、洗浄力はありません。石けんのすすぎが早く、さっぱりとした感触が得られるのはこのためです。また、すすぎによって素早く洗浄力を失うということは、肌への刺激になる要素を容易に失うということでもあります。

浴用(洗顔用)・台所用・洗濯用と、石けんの用途が分かれているのはなぜでしょうか。

同じ洗浄料でも、身体を洗うものは化粧品として、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法、厚生労働省管轄)の、衣類や家具など身体以外のものを洗うものは洗剤として、家庭用品品質表示法(産業経済省管轄)の規制を受け、表示方法等など、それぞれの法律に則った形式になっているためです。

透明石けんを浴室に置いていると、やわらかくなってしまうのはどうしてですか。

透明石けんには、洗浄力をマイルドにしてつっぱり感を軽減するための成分として、グリセリンを配合しています。グリセリンはもともと保湿成分であり、湿気を吸いやすい性質があります。そのため、浴室など湿度の高い場所や、水をかぶる場所に置いておくと、水を吸ってやわらかくなってしまいます。使用後は水気をよく切り、風通しのよい場所で保管していただくと、最後までやわらかくならずに使えます。

石けんでメイクは落ちますか。

「釜焚き枠練りせっけん」などの固形石けんは、ほとんどのメイクをきれいに落とすことができます。石けんには水と油を混じり合わせる界面活性作用があります。そのため、主成分が油分であるメイクも石けんで十分に落とすことができるのです。石けんはたっぷり泡立てて使います。すすぎはぬるま湯で丁寧に行なってください。ただし、水に強いウォータープルーフファンデーションや油分の多いマスカラなど、石けんでは落としきれないメイクもあります。そのような場合は専用のクレンジング剤をお使いください。

「枠練りリサイクルせっけん」は身体に使えますか。

台所用としてお使いください。松山油脂では毎日たくさんの石けんをつくっています。その石けんの大部分は、「化粧石けん」と呼ばれる、顔・身体用の固形石けんです。なかには、キズや変形などのために最終製品にならない石けんができてしまいます。それらを集めてブレンドし、釜で焚き直してつくったのが「枠練りリサイクルせっけん」です。もとは身体を洗う石けんでも、ブレンドしてつくり直してしまうと、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)の規制により、残念ながら化粧石けんとして販売することはできません。そのため、化粧石けんを焚き直した石けんながら、用途は食器・ふきん洗いを目的とした「台所用」としています。

台所用の石けんの上手な使い方を教えてください。

(1)まず、肉や魚の油汚れを布切れや新聞紙等で拭き取ります。ゴムべらを使うと汚れが落としやすいことが多いようです。いずれの汚れも可燃ゴミとして処理します。
(2)洗うものを水やお湯で軽くすすぎます。
(3)濡らしたスポンジに石けんをつけ、よく泡立てます。
(4)流水ですすぎます。

石けんには、水と混ざると抱き込んだ汚れを離すという性質があります。泡がついたままの食器はできるだけ水から遠ざけておくと、その段階での汚れの再付着・石けんカスの生成を防ぐことができます。汚れの再付着や石けんカスの付着を防ぐため、すすぎは流水で行なってください。また、熱めのお湯ですすぐことも汚れや石けんカスの付着防止には効果的で、よりすっきりと洗い上げることができます。

ベビーケアについて

現在授乳中ですが、使用しないほうがいい製品はありますか。また、子どもは1歳なのですが、使用しないほうがよい製品があれば教えてください。

松山油脂では、妊娠中・授乳中の方には、香りのついている製品の使用を積極的にはおすすめしていません。妊娠中は体調や嗜好が変化しやすいため、肌が敏感になったり、香りによって気分が悪くなったりする可能性があるからです。また、授乳中はごくわずかに肌から吸収された精油が、母乳に到達する可能性がゼロではないといわれます。さらに、まだ目がよく見えていない乳児は、匂いによってお母さんを識別するともいわれています。妊娠中・授乳中の方に香りのついている製品をおすすめしないのはこのような理由によるものです。なお、乳幼児は大人と比較し身体が小さく、精油も含めた香料全般に対して感受性が高く、刺激を受ける可能性も高まります。香りのついている製品はお使いにならないほうがより安心かと思います。