働き方改革は2017年から
自ら選ぶ3つの時間のバランス

松山油脂の働き方改革の根源的な考え方は、「仕事・家庭・個」の「3つの時間のバランス」です。これは、働くスタッフのライフステージやライフスタイルの変化に応じて変容します。有限で貴重な財産である時間を、「仕事・家庭・個」にどのように振り分けるか。ひいては、人生そのものをどのように豊かにするかを、スタッフが自らの意志で選ぶ。それを可能にするのが働き方改革です。 

働き方改革は、現在8つの制度を柱として成り立っています。制度の考案と推進の中心は総務人事スタッフです。制度は定期的に見直し、改善したり増やしたりしています。

■フレックス・コアタイム制度
1日の労働時間を固定的に定めず、1か月の所定労働時間を基準として、働く時間を選択できる制度です。月曜日~木曜日に1日10時間ずつ働いて金曜日は休む、ということも可能です。

■勤務地限定制度
スタッフのワークライフバランスを尊重し、会社の人事権である転勤命令権を廃止しました。原則として、スタッフは自らの意志で勤務地を選択できます。

■定年年齢の引き上げと雇用延長制度
スタッフが長期間にわたって活躍できる仕組みを整備し、定年年齢を60歳から65歳に引き上げました。定年後の雇用延長も可能です。

■インストラクター制度
新入社員に対して、経験のある先輩社員(インストラクター)を選任し、1日も早く会社の文化に慣れるようにサポートする制度です。

■ジョブリクエスト制度
新規または欠員が生じた職種に対して、社外だけではなく社内スタッフの応募も可能にする制度です。会社は能力を積極的に発揮できる場を提供し、スタッフは自身の能力開発を目指します。

■ジョブローテーション制度
他部門へ一定期間異動し、会社の業務の流れを知り、全体最適の視点を持つための制度です。 異動者は新たな視点での気付きを与え、既存のやり方にとらわれずに業務の改善を図ります。

■プロジェクトリーダー制度
新規プロジェクトを立ち上げ、自らそのリーダーとしてマネジメントに携わり、成果が認められた場合には、管理職に昇格できる制度です。スタッフの向上心を高め、組織の活性化を図ります。

■エルダースタッフ制度
55歳以上のスタッフを対象に、定年後の65歳以降でも活躍できる機会を提供することを目的とした制度です。スタッフのライフプランに合った職位・職種・働き方の実現を目指します。

働き方改革により、スタッフ自らが「職種」「勤務地」「勤務時間」を選べるようになりました。裁量の幅が広がった結果として、仕事のやりがい、会社への貢献、そして個々の報酬が増えることが期待されます。