松山油脂のモノづくり

松山油脂の墨田工場では70年以上「釜焚き製法」で純石けん素地をつくっています。天然の油脂を主な原料とする昔ながらの製法です。時間も人手もかかるため、今も続けている会社は国内でも数社しかないといわれています。仕上がりまでに4日間、およそ百時間に及ぶ工程は製品標準書でマニュアル化されています。しかし、釜の温度の上げ下げやでき具合の見極め方など、実際に見て聞いて、試してみないと身につかないこともあるのです。先輩から後輩へ、さまざまなことが語り伝えられてきました。「どうすれば次の人が仕事をしやすいか」を考えることも学んでいきます。モノづくりは、製造途中の半製品をバトンのように手渡しながら進むものだからです。現場のスタッフは常に黙々と仕事に向かっていますが、これまでのやり方に固執することなく、新しいことに挑戦する姿勢も大切にしています。知識を深め、技術を高めてよりよい製品をつくる。それがモノづくりの面白さであり、価値であり、私たちが誇りとするところです。この気風は富士河口湖工場にも受け継がれています。

  • 釜焚き製法

    石けんの原料は天然油脂と苛性ソーダです。油脂の一部である脂肪酸と、苛性ソーダの一部であるナトリウムが結合して石けん(脂肪酸ナトリウム)になります。水への溶けやすさや洗浄力、泡の量など石けんの性質は、脂...

  • スキンケア製造

    とくに厳密な衛生管理が必要とされるのがスキンケア製品の製造区域です。まず製造室に入る前に二次更衣室で履物を替え、クリーンウエアを着用します。製造室への入室直前に手を洗浄して、手袋を着用。さらにアルコー...

  • 枠練り製法

    純度が高まった、粘性のある石けん(ニートソープ)を、温度の高い流動性のある状態で枠に流し込みます。枠に流し込んで冷やし固めることから「枠練り製法」と呼ばれる、石けんのつくり方です。松山油脂では、顔・身...

  • 機械練り製法

    タンクから、純度が高まった、熱く粘性のある石けん(ニートソープ)を、冷却用の回転ドラムに滴らせます。すると、ドラムの表面で石けんが瞬時にうすく固まります。そのうすく固まった石けんを大きな熊手のような爪...

  • 透明石けん

    肌にやさしく透明度の高い石けんに仕上げるには、適切な原料を選ぶことが大切。泡立ちや洗浄力など石けんの性質を決める脂肪酸組成はもちろん、乾燥をやわらげるグリセリンや砂糖など、原料の種類と配合率を見極めま...

  • 液体石けん

    低温でも液状を保つ必要がある液体石けんは、固形石けんとは異なる油脂でつくります。液体石けんの原料として最適な脂肪酸組成である植物性油脂を選択。それらを苛性カリ(水酸化カリウム)で鹸化する釜焚き製法でつ...