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石けんについて

よくあるご質問

石けんについて

原料・成分、製法や使い方。一般的な特長も。

  • Q:釜焚き製法とは何のことですか。 A:石けんのつくり方のことです。釜で石けんを焚き上げることから「釜焚き製法」、または「鹸化塩析法」とも呼ばれます。精製した原料油脂を釜に仕込み、 加熱撹拌しながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)水溶液を加えていくと、油脂が脂肪酸とグリセリンに分かれます。脂肪酸は苛性ソーダと化合して脂肪酸ナトリウム(石けん)になります。これが「鹸化(けんか)」という工程です。次に塩を加えると、釜の中の液は分離して、下層部には石けん分以外の成分が塩とともに沈み、上層部には石けん分が浮上します(この工程を「塩析[えんせき]」といいます)。その後、塩析を繰り返し、純度の高い石けん(石けん素地)に仕上げます。 釜焚き製法は、古くから行われてきた石けんのつくり方です。
    釜焚き製法
  • Q:釜焚き製法でつくった石けんの特長を教えてください。 A:原料の天然油脂にもともと含まれている天然保湿成分グリセリンが、石けん素地のなかにほどよく残っていることです。肌を保護している皮脂膜を取り過ぎることがなく、洗浄後のつっぱり感や乾燥を軽減します。また、洗浄成分は石けん分のみで、すすいでしまえば汚れや老廃物だけでなく洗浄成分も肌に一切残りません。何度すすいでも肌がぬるぬるする、ということがない、さっぱりとした洗い上がりになります。
  • Q:「機械練り製法」と「枠練り製法」の違いを教えてください。 A:機械練り製法の石けんは、汲み上げた石けん素地を機械を使って短時間で乾燥・混合・練成して仕上げます。一方の枠練り石けんは、液状の石けんを枠に流し込み、冷やし固めて裁断してから最長で60日間ほど乾燥させて仕上げます。機械練り石けんには、やや割れやすく溶けやすいという性質がありますが、安価でご提供できる利点があります。枠練り石けんは、乾燥・熟成期間中に水分などが揮発して結晶が密になるので、割れにくく、溶けくずれしにくい石けんになります。とくに、透明石けんは乾燥・熟成期間中に硬い石けんに変わり、透明度が高まっていきます。
    機械練り製法 / 枠練り製法
  • Q:「無添加せっけん」の「無添加」の意味を教えてください。 A:合成界面活性剤・鉱物油・香料・着色料・防腐剤を添加(配合)していない、という意味です。「無添加せっけん」は昔ながらの釜焚き製法で焚き上げた石けん素地(石けんそのもののこと)に、大豆から抽出した天然ビタミンE(表示名称:トコフェロール、品質安定剤)のみを配合しています。
  • Q:「無添加せっけん」は防腐剤も無添加ですが、品質に問題はないのでしょうか。 A: 問題ありません。「無添加せっけん」をはじめ、松山油脂の固形石けんのpHは10.0~11.0です。ものが腐るのは微生物の繁殖が原因ですが、一般微生物の発生・生育が可能なpHは3.0~10.0です。防腐剤を添加しなくても固形石けんが腐らないのは、pHが10.0以上あるためです。
  • Q:「無添加せっけん」で洗髪することはできますか。 A:「無添加せっけん」をはじめ松山油脂の固形石けんは洗髪にも使えます。ただし、石けん特有のきしみ・ごわつきが感じられる場合があります。とくに、石けんで初めて洗髪される方は、合成系のシャンプーとは異なる使用感に違和感を覚えられることが多いようです。固形石けんと液体のシャンプーでは形状は異なりますが、コツは同じです。なお、洗髪後は「PH調整コンディショナー」のような石けんシャンプー用コンディショナーをお使いください。
    選び方・使い方について / ヘアケア
  • Q:一部の石けんに「エチドロン酸4Na」が配合されているのはどうしてですか。 A:固形石けんの品質安定剤として配合しています。石けんは、原料の一部である水や、製造の際に使われる器具によって金属イオンを含みます(金属そのものではなく、あくまで金属イオンです)。金属イオンは、時間の経過とともに少しずつ石けんの色や匂いを劣化させていきます。それを防ぐための成分として配合しているのがエチドロン酸4Naです。例えば、リーフ&ボタニクスの「マザーソープ」には、ハーブの素材感を香りや見た目の面からも楽しめるように、天然精油やハーブの粉末を配合したり、色づけをしたりしている製品があります。このような製品特長がどのような環境でも損なわれないようにするために、エチドロン酸4Naを配合しています。

    エチドロン酸4Naという物質が、肌質や体質の関係から肌に合わない方もゼロではないと思われますが、それは他の成分と同等です。松山油脂でも「エチドロン酸4Naが原因で肌にトラブルが出た」というご意見等をいただいたことはありません。

    2001年の旧薬事法(現医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)改正以降、化粧品原料の許可制は撤廃され、原則として、メーカーの裁量によって化粧品原料を使用することができるようになりました。それに伴い、化粧品原料にネガティブリストとポジティブリストが導入されました。ネガティブリストでは化粧品原料として使用してはいけない物質が定められています。一方のポジティブリストでは、化粧品原料として使用してもよいが配合量(率)の上限のある物質が定められています。エチドロン酸4Naはネガティブリスト・ポジティブリストのいずれにも収載されていません。松山油脂では、エチドロン酸4Naを化粧品原料としての安全性を有する原料であると考えています。ただし、松山油脂では余計な成分をできる限り使用しないモノづくりをしているので、エチドロン酸4Naも製品仕様上必要な場合に限り最小限使用しています。
  • Q:石けんが「肌と環境にやさしい」といわれるのはどうしてですか。 A:石けんは水に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウム)と結びつくと、洗浄力のない石けんカスになります。泡立てて使っている最中も一部は石けんカスになり、すすぎのときに大量の水と出合うとすべて石けんカスになります。一方、一般的な合成界面活性剤にはこのような性質はなく、100%洗浄力を発揮します。すすぎによって素早く洗浄力を失うということは、肌への刺激になる要素を容易に失うということでもあります。また、石けんカスは仮に排水としてそのまま河川に流れても、最長2週間で微生物により水と二酸化炭素に最終分解されます。自然環境へ過大な負荷をかけることがありません。石けんが肌と環境にやさしい洗浄料であるのはこのような理由です。
  • Q:石けんを「熟成させる」とはどういうことですか。 A: 乾燥過程で起こる石けん内部の結晶形の変化と、水分などの揮発によって起こる石けんの変化を「熟成」と言い表しています。地中海地方で伝統的につくられているオリーブ油の石けんは、長いもので1年もの自然乾燥期間を経ています。これは、オリーブ油中の大半を占めるオレイン酸が固形の脂肪酸ではなく、融点の低い液状の脂肪酸でありじっくり熟成させないと石けんが硬くならないためです。
  • Q:弱酸性が肌によいと聞きます。石けんは弱アルカリ性ということですが心配はありませんか。 A:心配ありません。肌には、汗や皮脂の分泌によって自然に弱酸性に戻る性質(中和能)があります。さらに、弱酸性の化粧水(市販の化粧水はほとんどが弱酸性です)を使うことでも肌はすみやかに弱酸性に戻ります。ちなみに、日本の温泉の大多数は中性~弱アルカリ性です。弱アルカリ性成分は、肌の表面に付着した古い角質や過酸化脂質をやわらかくする・落としやすくする働きをします。温泉に入ると肌がすべすべになり、角質層の新陳代謝が促されるのはこのためです。
  • Q:石けんは、なぜすすぎが早いのですか。 A:水に含まれるカルシウムなどのミネラル分と結びついて石けんカスになり、洗浄力を失うためです。石けんは脂肪酸とナトリウムが結合した脂肪酸ナトリウムという物質です(液体石けんは脂肪酸カリウム)。石けんカスは水に溶けず、洗浄力はありません。石けんのすすぎが早く、さっぱりとした感触が得られるのはこのためです。また、すすぎによって素早く洗浄力を失うということは、肌への刺激になる要素を容易に失うということでもあります。
  • Q:浴用(洗顔用)・台所用・洗濯用と、石けんの用途が分かれているのはなぜでしょうか。 A:同じ洗浄料でも、身体を洗うものは化粧品として、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法、厚生労働省管轄)の、衣類や家具など身体以外のものを洗うものは洗剤として、家庭用品品質表示法(産業経済省管轄)の規制を受け、表示方法等など、それぞれの法律に則った形式になっているためです。
  • Q:透明石けんを浴室に置いていると、やわらかくなってしまうのはどうしてですか。 A:透明石けんには、洗浄力をマイルドにしてつっぱり感を軽減するための成分として、グリセリンを配合しています。グリセリンはもともと保湿成分であり、湿気を吸いやすい性質があります。そのため、浴室など湿度の高い場所や、水をかぶる場所に置いておくと、水を吸ってやわらかくなってしまいます。使用後は水気をよく切り、風通しのよい場所で保管していただくと、最後までやわらかくならずに使えます。
  • Q:石けんでメイクは落ちますか。 A: 「釜焚き枠練りせっけん」などの固形石けんは、ほとんどのメイクをきれいに落とすことができます。石けんには水と油を混じり合わせる界面活性作用があります。そのため、主成分が油分であるメイクも石けんで十分に落とすことができるのです。石けんはたっぷり泡立てて使います。すすぎはぬるま湯で丁寧に行なってください。ただし、水に強いウォータープルーフファンデーションや油分の多いマスカラなど、石けんでは落としきれないメイクもあります。そのような場合は専用のクレンジング剤をお使いください。
  • Q:アトピーでも使える石けんはどれですか。 A:残念ながら、アトピー性皮膚炎の症状など、肌にトラブルが発生しているときにおすすめできる石けん、化粧品はありません。肌にトラブルが発生しているときは、松山油脂の製品に限らず、化粧品はすべて刺激になってしまう可能性があるので、使用を控えていただく必要があるからです。あるいは、皮膚科専門医に化粧品の使い方などについて注意を受けることが必要な場合もあります。ただし、症状が出ておらず、肌の状態が比較的落ち着いているときであればお試しいただくことも可能かと思います。スキンケア製品にはお試しサイズのトライアルセットをご用意しています。日頃から肌が敏感な方は、肌との相性や使い心地をお試しください。
  • Q:「枠練りリサイクルせっけん」は身体に使えますか。 A:台所用としてお使いください。松山油脂では毎日たくさんの石けんをつくっています。その石けんの大部分は、「化粧石けん」と呼ばれる、顔・身体用の固形石けんです。なかには、キズや変形などのために最終製品にならない石けんができてしまいます。それらを集めてブレンドし、釜で焚き直してつくったのが「枠練りリサイクルせっけん」です。もとは身体を洗う石けんでも、ブレンドしてつくり直してしまうと、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)の規制により、残念ながら化粧石けんとして販売することはできません。そのため、化粧石けんを焚き直した石けんながら、用途は食器・ふきん洗いを目的とした「台所用」としています。
  • Q:「台所用液体せっけん」の上手な使い方を教えてください。 A:
    (1)まず、肉や魚の油汚れを布切れや新聞紙等で拭き取ります。ゴムべらを使うと汚れが落としやすいことが多いようです。いずれの汚れも可燃ゴミとして処理します。
    (2)洗うものを水やお湯で軽くすすぎます。
    (3)濡らしたスポンジに石けんをつけ、よく泡立てます。
    (4)流水ですすぎます。

    石けんには、水と混ざると抱き込んだ汚れを離すという性質があります。泡がついたままの食器はできるだけ水から遠ざけておくと、その段階での汚れの再付着・石けんカスの生成を防ぐことができます。汚れの再付着や石けんカスの付着を防ぐため、すすぎは流水で行なってください。また、熱めのお湯ですすぐことも汚れや石けんカスの付着防止には効果的で、よりすっきりと洗い上げることができます。
  • Q:「洗濯用液体せっけん」でウールやシルクを洗えますか? A:「洗濯用液体せっけん」の用途は綿・麻・合成繊維です。石けんは弱アルカリ性洗浄料であるため、ウール・シルク用の中性洗剤とは用途や適性が異なります。下記の点に注意していただくことで、ふだん着のウール製品を洗濯できる場合もありますが、ウールの素材や編み方など、衣類それぞれの特性によっては、どんなに気をつけても石けんでの洗濯や水洗いによってもとの風合いが損なわれたり、縮み・フェルト化が起こる場合があります。大切な衣類や高価なおしゃれ着など、本来の風合いや形を保ちたい衣類の場合は使わないでください。また、ふだん着であっても基本的には衣類の洗濯表示に従ってお手入れしていただくことを強くおすすめします。
    (1)縮みやフェルト化の原因になるので、洗濯からすすぎまで、高温のお湯は使わない。水温を一定に保つ。
    (2)水に浸っている時間をなるべく少なくする。
    (3)色移りを避けるため同系色以外のものは一緒に洗わない。
    (4)繊維のよじれやフェルト化を防ぐため、石けんをよく泡立てて手早く押し洗いする。すすぎ・絞りのときまでねじったりこすったりしない。
    (5)穴やほつれはきちんとふさいでから洗う(広がるのを防ぎます)
    ※シルクは黄ばんだり風合いが損なわれたりするので、ふだん着でも石けんでの洗濯はおすすめできません。
  • Q:柔軟仕上げ剤を使ってもよいですか。 A:使っても問題はありませんが、石けんで洗濯すると、柔軟仕上剤なしでもふんわりした洗い上がりになります。柔軟仕上剤は不要です。
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